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#6 K ジャスティン・タッカー
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#7 Billy Cundiff & #6 Justin Tucker (via Facebook)

こうしたニュースを読むのはしんどいですね。比べるならサッグスが怪我した時よりも気が重いです。感情で希望を言うと、今季もカンディフに蹴ってもらいたい。一方で同じように感情で考え、AFCチャンピオンシップの失敗をふまえて新しくタッカーを雇ってほしいという希望もわかります。とても繊細な話ですね。

もう少し現実的に考えて、サラリーキャップ制度のもとでチームの損得を数字で見積もると、カンディフではなくタッカーを選んだ理由が見えてきます。ここではそうしたことを伝えることができるように、事実を漏らさず書くようにしました。

ふだんと違って形式がイレギュラーになります。まずは新しく先発キッカーとなるタッカーの紹介から始めて、次にカンディフの略歴を書き、最後にポジション争いの背景を書いていきます。



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Justin Tucker (ジャスティン・タッカー)
テキサス大学 1989年, テキサス州 生
6-0 (183 cm), 177 lbs (80.0 kg)


略歴
ジャスティン・タッカーはテキサス州のヒューストンで生まれ育ち、地元のテキサス大学に入学した。最初の2年間はフリーキックとパントを兼任、つづく2年間はさらにFGも任されてリターン以外全てのスペシャルチームに参加した。NFLではプレイス・キッカーとして起用される見込みだが、いざとなれば4年間経験したパントも任せることができるだろう。

タッカーは強豪校の一員として大舞台を何度も経験してきた。ライバルとして毎年戦うオクラホマ大学、年末にはフィエスタボウルで全米ランク10位のオハイオ州立大学、ナショナル・チャンピオンシップで全米ランク1位のアラバマ大学と試合して、ミスが許されない場面を何度も乗り越えてきた。タッカーにとってのハイライトはテキサス農工大学戦、24-25のビハインドで残り3秒という場面。両チームのサイドラインで選手たちがひざまづいて祈る中、40ヤードの逆転FGを成功するとチームメイトの肩に乗って祝福された。

Video:Texas Longhorns Kicker Justin Tucker Beats the Aggies 27 - 25(2011)

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#19 Justin Tucker (Darren Carroll/Getty Images North America)


カリフォルニア大学とのボウルゲームで勝利したのを最後に、タッカーは学生としてのキャリアを終えた。ドラフトではここ10年間で最も多く4人のプレイス・キッカーが5~7巡で指名されたが、タッカーの名前はなかった。一度は落ち込んだが、ドラフトが終わってから数日内にレイブンズから声がかかり、タッカーはキャンプに参加した。

NFLでは先発起用の期待半分に、キャンプ限定でリターナーのための練習台としてキッカーを雇うことがあるが、タッカーは2年間先発してきたビリー・カンディフと競争するチャンスを与えられた。タッカーとカンディフはそろってプレシーズン中のキックを全て成功するなど、優劣を判断しづらいハイレベルなポジション争いを第二次ロスターカットの日まで続ける

と、見込まれていたがプレシーズン第3戦でレイブンズはカンディフに一切出番を与えず、タッカーにのみフルタイムで蹴るチャンスを与えた。見方によってはタッカーにとって最も大きいテストの場、33ヤードと53ヤードのFGアテンプトをいずれも成功させて勝負強さをアピールできた。そして第一次ロスターカットの期日を前にしてレイブンズはカンディフを解雇した。ジャスティン・タッカーが選ばれた。

レイブンズのキッカーは、ドラフト12巡でNFL入りしたマット・ストーバーの後、ドラフト外でNFL入りしたスティーブン・ハウシュカ(2011年~ シーホークス)とカンディフが継いできた。タッカーとの共通点を探すとストーバーは同じテキサス州の出身、ほか2人はドラフト外という点が同じだ。そして、タッカーはこのうちで唯一チームが生え抜いたキッカーとなる。



Justin Tucker Interview (via kxan)

Meet The Rookies: Justin Tucker
NFL Draft 2012 - Justin Tucker, Texas Kicker - Pro Day - 3/20/12


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Billy Cundiff (ビリー・カンディフ)
ドレイク大学, 1980年, カリフォルニア州 生
6-1 (185 cm), 201 lbs (91.0 kg)


略歴
カンディフはドレイク大学を卒業してから2002年にドラフト外でカウボーイズと契約した。同チームに4年間在籍したあとは契約と解雇のくり返しが続き、バッカニアーズなど7チームを経て09年にレイブンズと契約した。09年の途中からようやく正キッカーとして定着すると10年シーズンにブレイク、FG成功率が90%をこえたほか、持ち前の脚力でミッチ・バーガーがもつNFLレコードと並ぶ40個のタッチバックを記録した。この年の活躍が認められるとオールプロとプロボウルに選出された。

さらにオフシーズン中に5年$14.7Mで契約を延長したが、11年シーズンは得意だったフリーキックを思いどおりに蹴れなくなり(キック位置の変更によりタッチバックの数自体は増えた)、並のキッカーに戻ってしまった。10年シーズンに続いてプレーオフでは全てのFGを成功させていたが、AFCチャンピオンシップで第4Qに32ヤードのFGを外してしまい、その場の雰囲気と感情にまかせた非難を浴びた。

プレーする場所を見つけるのに苦労した頃よりも、いっそう苦しいオフシーズンだった。乗り越えると、新しくドラフト外で契約したジャスティン・タッカーとの競争が用意されていた。メディアのインタビューに対してオフシーズンに多くの人に支えてもらった感謝を伝えて、ポジション争いについては「自分自身との戦い」と強調してきた。キャンプからプレシーズンにかけて、カンディフに怠慢や大きなミスがあったわけではない。しかし、レイブンズが選んだのは新人キッカーだった。


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#7 Billy Cundiff (AP Photo/Nick Wass)


カンディフ OR タッカー

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NFLで32チームの戦力の均衡させながら観戦をいっそう面白くするサラリー・キャップ制度、今回カンディフを不利にしたのもキャップ制度に縛られた損得勘定です。

カンディフは2011年シーズンの前に5年総額$14.7M、うち$3.0Mを契約ボーナスとして契約延長しました。契約ボーナスはその総額が必ず選手に払われるようになっており、満了まで年割でキャップヒットに計上されていきます。そして今回のように契約の途中で解雇となった場合は、先に残った分をまとめて計上しなければなりません。このように選手が在籍していないのにも関わらず計上するキャップヒットは"デッドマネー"と呼ばれており、雇うチームとしては最小限に抑えたいものと見なされます。

カンディフの契約ボーナスは5年で$3.0Mなので$3.00M÷5年と計算して1年当たり$0.60Mが計上される予定でした。ところが、12年の開幕前に解雇となったため12年分の契約ボーナス$0.60Mがまず今季のデッドマネーとして計上され、来季は残り3年分$0.60M×3と計算して$1.80Mがデッドマネーとして計上されます。

ちょー無駄じゃん、解雇したら損じゃん、と決めるのはちょっと早い。サラリーキャップ制のもとではリーグが決めた金額を下回った分だけ翌季にもち越すことができます。カンディフとタッカーの12年シーズンのベースサラリーの差をとると$2.2M-$0.39Mと計算して$1.81M、さらに2012年分のデッドマネーを引くと$1.81M-$0.60Mと計算して$1.21Mという数字が出てきます。そのまま来季にもち越すとすれば控えていた3年分のデッドマネーを引いて$1.21M-$1.80=-$0.59M。つまり、カンディフを契約の途中で解雇した代償は"2013年分のサラリーキャップが$0.59M削られる"のみ、ということがわかります。

タッカーが順調に蹴り続けるとして契約延長の機会はRFAとなる15年あたり。その前の2年間はカンディフよりおよそ$2.0Mずつ安いベースサラリーでプレーしてもらうことができます。・・・と、雇うレイブンズの側からはこんな風に見えているんですね。金額を並べながら選手を比べて良い気はしないですが、こうした話を含めてNFLの醍醐味ですから。

キッカーを評価する基準はまず成功率や飛距離といった数字。キャンプ以降の数字はタッカーの方が上、といっても100点満点中タッカーが98点でカンディフが95点という程度の差にしか見えないですけどね。2人並んで練習して数字を比べられて、蹴るときの緊張感は相当なものだったはず。勝負強さを見積もるのには良い環境で、成功率10%の差は、あるいは3点より大きく見えるのかもしれません。

プレーに目を移してみると、カンディフよりタッカーの方がプロフィールの体重も見た目も軽く、実際にプレシーズンを見てもカンディフの方が長く飛ばせているようです。ただし、たとえばフリーキックは35ヤード地点から蹴るようになって誰でもタッチバックを狙えるようになりました。さらにHC ジョン・ハーボーのもとでは前半と後半の終わり以外、極端に長いFGはアテンプトもせずにパントを選択することが多く、飛距離が出るカンディフも最長距離は51ヤードにとどまっています。

つまり、チームは飛距離より精確さを重視しており、その点では2人とも同じかタッカーの方が優れているように見えます。問題はテキサス州で生まれ育ったタッカーが北部の寒さや強風に耐性があるかどうか。この点でカンディフは安定していました。タッカーは8,9月と同じように蹴ることができるのか。こうした要素をレイブンズがどう見込んでいるか。

考えみると競争相手にベテランでなく、ドラフト外ルーキーを選んだ意味もわかってきます。現状で同じ実力に見える選手を比べたときに経験や実績を無視すれば、安く・若い方を雇う決断を下しやすく見えます。


感情ではカンディフを続投、勘定ではタッカーを継投。
チームが決めたことですから。・・・タッカー、がんばって!


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#6 Justin Tucker (Patrick Smith/Getty Images North America)


ソース
Billy Cundiff cut by Baltimore Ravens; Justin Tucker in
Ravens release Billy Cundiff
Salary cap impact between Cundiff and Tucker
Sam Koch on Cundiff being cut: 'That's the nature of the business'
Texas Sports.com
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